ウェブの主役、JavaScript

jQueryのすすめ

使いはじめるには

jQuery(ジェイクエリ)を使うと、JavaScriptを手軽に書けるようになります。jQuery自体がJavaScriptで書いてあります。すでに書かれたソースコードを利用することで、開発の手間を省けるため、この10年以上の間、多くのウェブデザイナーが利用しました。無料です。

jQueryを使い始めるには、<head>タグのなかに以下のタグを書きます。

<script src="https://code.jquery.com/jquery-3.4.1.min.js"></script>

そして、その下にもうひとつ<script>タグを追加し、次のように書きます。

<script>
    $(function(){
        //ここに書いていきます。
    });
</script>
アニメーションCSSアニメーションcanvas要素Three.jsProcessingGIFアニメーションSVGアニメーション
JimdoでjQueryを使うには

Jimdoでも、jQueryを使えます。以下の欄に書いていきます。

  • 管理メニュー > 基本設定 > ヘッダー編集 > ホームページ全体

下の一行を書きます。注意することは、srcは、httpではなくhttpsから始めてください。

<script src="https://code.jquery.com/jquery-3.4.1.min.js"></script>

そもそも、JavaScriptもここに書きます。metaタグもここに書きます。以下の一行にあるように、viewportの設定も書いておくことをお勧めします。

<meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0">

ともかく、この欄に書いた内容は、全ページで共通して、headタグに追加されます。

動かすための文法

jQueryの文法も単純です。IDがcontentである要素を非表示にしたければ、

$('#content').hide();                    

と書きます。また、クラス名がiconである要素を表示したければ、

$('.icon').show();                    

と書きます。このように、セレクタの後ろに付くカッコつきの動詞をメソッドといいます。jQueryには100余りのメソッドが用意されています。

$('セレクタ').メソッド();

メソッドキャメルケースメソッドチェーン関数変数エイリアス

jQueryができること

IDがcontentである要素を、クリックしたら非表示にするには、

$('#content').click(function(){
    $(this).hide();
});                    

と書きます。この「クリック」をはじめ、人間が行う動作をもとに動かすことができます。この動作をイベントといいます。イベントには、マウスでカーソルを当てる、スクロールする、キーを押すなどがあります。

イベントを使うとコンテンツを人間が操作できるように作れる

イベントAPIタイマートラバーサルfindメソッドhasメソッドeachメソッドトリガーAjax

思いのままに操る方法

HTMLを操作する

jQueryには、HTML要素を追加するappendメソッドや、HTML要素を削除するremoveメソッドが用意されています。これをイベントに結び付けると、ボタンを押すと要素を増やしたり減らしたりできます。また、コンテンツを書き換えるhtmlメソッドを使うと、ボタンを押すとコンテンツを変えることができます。

HTML要素を書き換えなくても、jQueryを使えば、イベントの前後でHTMLに変化を付けることができます。

jQueryでHTMLを変化させられる

appendメソッド・prependメソッドremoveメソッドinsertBeforeメソッド・insertAfterメソッドbeforeメソッド・afterメソッドcloneメソッドemptyメソッド

CSSを操作する

jQueryのcssメソッドを使うと、ほぼすべてのCSSをjQueryで変更できます。イベントと結び付けると、クリックすると色を変えたり、文字を大きくしたり、下線を引いたりできます。また、addClassメソッドでクラス名を付けたり、removeClassメソッドでクラスを削除したりできます。attrメソッドではIDも変更できます。

CSSを書き換えなくても、jQueryを使えば、イベントの前後でCSSに変化を付けることができます。

jQueryでCSSも変化させられる

addClassメソッドhasClassメソッドremoveClassメソッドattrメソッドpropメソッドvalメソッドanimateメソッド

JavaScriptで書くと

jQueryは、JavaScriptで書かれたプログラムです。たとえば、要素を非表示にするhideメソッドは、実はこんな風に書かれています。

function hide(elem) {
  elem.style.display = "none";
}

CSSのdisplayプロパティをnoneにしているのです。一方、showメソッドも同様に、CSSのdisplayプロパティを、要素を表示するように書き換えています。toggleメソッドはhideメソッドとshowメソッドを切り替える内容です。

jQueryはJavaScriptで書かれた関数の集まりで、その関数がjQueryのメソッドです。このような意味で、jQueryでJavaScriptを手軽に書けるようになるのです。

jQueryはJavaScriptで書いた関数の集まり

jQueryプラグインの紹介

jQueryを使って、さらに簡単にいろいろなことを実現するために、世界中の開発者たちがプラグインを作っています。代表的なものを6つ紹介します。

  • Slidebars(スライドバーズ)
  • アイコンを押すとメニューが横からスライド、ページの表示と共に上から下からCookieの承諾メッセージをスライド、など、隠れたコンテンツをスライドする動きが作れます。

  • Animsition(アニムジション)
  • スクロールすると下からフェードイン、ローディングが終わると下から幕が上がる、ほか、平面回転、ズーム、フリップなど、最近よく見られる動きが作れます。

  • Chart.js(チャートジェイエス)
  • 棒グラフ、折れ線グラフ、円グラフなど、あらゆるグラフをアニメーション付きで表示したい時に役立ちます。ほか、グラフに吹き出しや進捗バーを加えることもできます。